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2010年07月26日

『アンチエイジングは食にアリ』

アンチエイジングは食にアリ

●それは、美容の怖い話からはじまった…

この年になってくると(アラフィフだよ~)、美容について「あきらめ派」と「あがき派」で派閥が生まれてくるようだ。

ワタクシは、ビヨウについては無頓着なので、前者の「あきらめ派」に属しているらしい。
というのも、仕事仲間から家族、親戚に至るまでローションすら所有しない自然派に囲まれているせいか、ちぶぐわぁに残った泡盛を「モッタイナイ」といいつつ顔につけて就寝することが常であった。

ところがである。驚天動地な事が起ったのだ。仕事で70代のご婦人と御一緒する機会があった。
その女性は、秋だと言うのに長袖に帽子姿で現れ、スッピンに半袖のワタクシを見て、
「アンタ、ティダウトゥルーじゃないね(貴女は、太陽を怖がらないね)。若いと思っていたら、すぐに私よりオバーになるよ。ティダは、ウトルサンドー(太陽は怖いよー)。それによ、顔は手入れをしたら恩返ししてくれるさー」と。確かに、このご婦人は70代とは思えぬ、若い容姿をしている。

聞けば、若い頃から太陽光線をくぐり抜け、美白にこだわった生活をしていたと言う。その結果、シミ一つない美しい肌を維持できていると言うのだ。
その晩、洗面所の鏡には、いつの間にか(前からだろうけど)シミだらけのしわしわになった私の顔が映っていた。

●体改善計画

ゴーヤー顔どころか体のさびにも気づいたワタクシは、さっそく、知り合いの医院に駆け込み、実年齢と体の年齢の差を比較してもらったところ、15才も老けている結果がでた。恐ろしい話である。で、エステやらなんやらを紹介してもらおうと、その医師に泣きを入れたところ、「食事ですよ」と、サラリとかわされた。

“アンチエイジングが大切だ”という。つまり、健康的に加齢する事が大事で、切ったり貼ったりするよりも、正しい生活スタイルに戻し、バランスの良い食事が身体を変える近道だそうだ。

はんだまそして、地産地消は理にかなっており、特に沖縄で食べられている野菜は、亜熱帯に住む我々の体に必要とされている栄養素がたっぷり含まれているらしく、体の隅々まで届けてほしいくらいだそうだ。

●おいしい野菜で体をつくる

沖縄では、昔から「食はクスイムン(薬)」と言われて来た。例えば、「ゴーヤーは、熱を取り、夏バテを防ぐ」とか、「緑豆は、吹き出物をとり、五臓を整える」とか、「くわんそうは、心を落ち着け、睡眠を誘う」などといわれてきた。

祖母も「ハンダマは血を作るから、月のものが始まった女性は進んで食べる事」と、言っていたっけ。

医者泣かせ草生まれた土地の土から収穫された野菜は、私達の細胞すら活性化させるようである。現在に生きる私達は、体の悲鳴を聞く耳をなくしてしまったのではないだろうか。

体調が崩れれば、薬でコントロールしようとし、シミやシワが増えればエステに駆け込む。

しかし、どんなに科学的に手を入れても、体や肌に毒素がたまっていれば効果は期待できないのものらしい。

「最近、化粧のノリが悪くなったわぁ」とお嘆きの方、アンチエイジングは食から考えてみてはいかがでしょう。

比嘉淳子の『ryuQ100花』バックナンバー:
http://ryuq100.ti-da.net/c73394.html

『アンチエイジングは食にアリ』
『アンチエイジングは食にアリ』プロフィール:比嘉淳子(ひがじゅんこ)

2児の母。すっかり“沖縄のおばぁ”的存在になりつつあるこの頃。
『沖縄オバァ列伝・オバァの喝!』『オジィの逆襲』『沖縄オバァ列伝・オバァの人生指南』(双葉社刊)、『琉球ガーデンBOOK』『よくわかる御願ハンドブック』(ボーダーインク社刊)、『琉球新報・うない』『琉球新報・かふう』のほか、『家族まるごと福お祝いマニュアル』(双葉社刊)も発売中。



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