2010年07月19日
暑い日には「ぜんざい」食べて元気に暑気払い

今年の沖縄は暑い。例年、沖縄の夏は暑いけれど、今年の夏はいつもの夏に比べて暑さの度合いが強いのである。暑さの度合いという表現が正しいかどうかは別にして、気温は平年並みの32度前後なのにとにかく体感温度が高いのである。
マッフクヮ・ブチクンにならないよう
そんな日々が続いているある真昼間、朝から取材で2件目を回ったとき、あまりのも暑くて暑くて「マフックヮ・ブチクン」になりそうだったので、カメラマンと2人で思わず近くにあった食堂に飛び込み、「ぜんざい」を注文した。ちなみに「マフックヮ ブチクン」とはマフックヮ(真夏の昼間)の炎天下はあまりにも暑すぎて、ブチクン(気を失う、熱中症や日射病)になることをいい、真夏の真昼の炎天下は急がないでのんびりしなさいといっているのである。さすがに今日ではそんなことをするとおまんまの食い上げになってしまうので、昼間でも炎天下でもちゃんと働き、ブチクンになそうになったときウチナーンチュは「ぜんざい」を食べて元気を出すのである。
沖縄の冷たい食べ物代表のぜんざい

ぜんざいの存在意義
もともと「ぜんざい」は、オーマーミと呼ばれる「緑豆」で作られていた。緑豆は沖縄では解熱作用や身体を冷やす作用があるといわれ、医食同源の思想を持つ暑い沖縄にピッタリの身体に優しい食べ物だった。ところで緑豆は発芽させると「モヤシ」になる、豆のでんぷんは「はるさめ」になる、沖縄の食生活に欠かせない豆だった。が、しかし、戦後、米軍物資としてカリフォルニア産の金時豆が出回るようになると、煮崩れにくいことと甘さを包み込むねっとりとした食感がありながら、サッパリとした味と香りが沖縄の人の嗜好に合ったのせいもあり、また、価格が安かったこともあり「ぜんざい」は沖縄の大衆食堂に欠かせない人気商品になったのである。
暑ければぜんざいを食べよう
そんなわけで、とにかく暑くて暑くて死にそうになったボクとカメラマンは「ぜんざい」を食べたことでこの日1日元気に仕事を終えたのはいうまでない。ところで、ボクたちがぜんざいを食べていると、かりゆしウェアを着たおっさん2人がボクたちと同じように「ぜんざい」を注文して、なにやら難しい仕事の話しをしていた。こっちもおっさん2人なので合計4人のおっさんが狭い食堂で「ぜんざい」を食べている図に思わず笑ってしまったけど、「ぜんざい」にはクールダウンの役目のほか、豆や黒糖からビタミンやミネラル、糖分などの栄養素ができるので、暑くて長い沖縄の夏にはもってこいの食べ物である。
多種多様な「ぜんざい」の変化球
とにかく沖縄の人は「ぜんざい」好きである。味も豆の選択から煮方、甘みの濃淡や、カキ氷の細かさまで店ごとに違いそれぞれにファンはいる。また、シンプルものからいろいろなものをトッピングしたり、煮汁の代わりに別のものを使ったりしてそのバリエーションはさまざま。「黒糖クリームぜんざい」や「シロクマ」、「ゴーヤーぜんざい」、「コーヒーぜんざい」、「黒蜜きな粉ぜんざい」、「パンプキンぜんざい」、「クリームコーラぜんざい」など、思いついたら何でもできそうなくらいに種類は豊富である。でも、最終的にはシンプルな「ぜんざい」がいち番美味しいと思うので、これから先、ことしの夏が終わるまでボクは何十杯と「ぜんざい」を食べようと思ったのであった。
●嘉手川 学の『ryuQ100味』バックナンバー:
http://ryuq100.ti-da.net/c73393.html

筆者プロフィール:嘉手川 学(かでかわまなぶ)
フリーライター、沖縄県那覇市生まれ。沖縄のタウン誌の草分け『月刊おきなわJOHO』の創刊メンバーとして参画。沖縄ネタならなんでもOKで特に食べ物関係に強い。現在も『月刊おきなわJOHO』で食べ物コーナーを15年以上掲載中。
著書、編著、共著に『沖縄大衆食堂』、『笑う沖縄ごはん』、『泡盛『通』飲読本』(各双葉社)など多数ある。共著で『沖縄離島のナ・ン・ダ』(双葉文庫)と『もっと好きになっちゃった沖縄』(双葉社)、『沖縄食堂』(生活情報センター)が発売中。

暑ければぜんざいを食べよう
そんなわけで、とにかく暑くて暑くて死にそうになったボクとカメラマンは「ぜんざい」を食べたことでこの日1日元気に仕事を終えたのはいうまでない。ところで、ボクたちがぜんざいを食べていると、かりゆしウェアを着たおっさん2人がボクたちと同じように「ぜんざい」を注文して、なにやら難しい仕事の話しをしていた。こっちもおっさん2人なので合計4人のおっさんが狭い食堂で「ぜんざい」を食べている図に思わず笑ってしまったけど、「ぜんざい」にはクールダウンの役目のほか、豆や黒糖からビタミンやミネラル、糖分などの栄養素ができるので、暑くて長い沖縄の夏にはもってこいの食べ物である。

とにかく沖縄の人は「ぜんざい」好きである。味も豆の選択から煮方、甘みの濃淡や、カキ氷の細かさまで店ごとに違いそれぞれにファンはいる。また、シンプルものからいろいろなものをトッピングしたり、煮汁の代わりに別のものを使ったりしてそのバリエーションはさまざま。「黒糖クリームぜんざい」や「シロクマ」、「ゴーヤーぜんざい」、「コーヒーぜんざい」、「黒蜜きな粉ぜんざい」、「パンプキンぜんざい」、「クリームコーラぜんざい」など、思いついたら何でもできそうなくらいに種類は豊富である。でも、最終的にはシンプルな「ぜんざい」がいち番美味しいと思うので、これから先、ことしの夏が終わるまでボクは何十杯と「ぜんざい」を食べようと思ったのであった。
●嘉手川 学の『ryuQ100味』バックナンバー:
http://ryuq100.ti-da.net/c73393.html

筆者プロフィール:嘉手川 学(かでかわまなぶ)
フリーライター、沖縄県那覇市生まれ。沖縄のタウン誌の草分け『月刊おきなわJOHO』の創刊メンバーとして参画。沖縄ネタならなんでもOKで特に食べ物関係に強い。現在も『月刊おきなわJOHO』で食べ物コーナーを15年以上掲載中。
著書、編著、共著に『沖縄大衆食堂』、『笑う沖縄ごはん』、『泡盛『通』飲読本』(各双葉社)など多数ある。共著で『沖縄離島のナ・ン・ダ』(双葉文庫)と『もっと好きになっちゃった沖縄』(双葉社)、『沖縄食堂』(生活情報センター)が発売中。
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