2008年01月14日
正月のあやぐ/国吉源次 (ryuQ100歌・1月号)

「正月のあやぐ (国吉源次)」マルフクレコード FFG-52008年になりました。平成になって20年ということで、ついこの間、平成になったと思ったら、今年成人を迎える人は平成生まれとなると、今さらながら時の流れの速さを感ぜずにはいられない。
今回紹介するレコードは国吉源次のアルバム「正月のあやぐ」である。このアルバムは私自身大好きで、何度も何度も聞いたものであった。ジャケットがシーサーの版画のデザインで、C.YONAHAとサインされている。あの与那覇朝大の作品だ。国吉源次といえば、宮古民謡の代表的歌手であるということは皆さん承知のこと。1930年生まれ。今年78歳。おばあさんの背中で子守唄代わりに聞いて習った宮古民謡。
「おばあさんは歌はうまいほうではなかったけれども歌の数では誰にも負けなかった。おばあさんの影響は大きいです」(2004年12月)と幼い頃を振り返って微笑む姿はジャケットのような屋根の上のシーサーのきりりとした風貌はなかった。そんな国吉源次が小学校3年の頃、最初に熱中して覚えた民謡が「正月のあやぐ」というからすごい。
♪正月ぬ参(んみゃ)たりゃどうよーホーイ
新年ぬ参(んみゃ)たりゃどうよー
ゆったりとゆったりと「しょーがーつーぬー」と流れるリズム。再び国吉源次の言葉から
「宮古民謡は沖縄民謡や八重山民謡に比べても決して負けない色んないい歌があるし、旋律もこんなすばらしいものは他にない。それを歌い継いでいくのが精一杯だよ」
ではアルバム「正月のあやぐ」の収録曲を見てみよう。
A面
正月のあやぐ、白馬のあやぐ、かにくばた、米のあら
B面
ばんがむい(子守唄)なますのぐう、中立のみが小、内根間のかながま、長山底
A面2曲目の「白馬のあやぐ」は、作詞・国吉源次、作曲・普久原恒勇である。まだ確認したわけではないが、それはこのアルバムにしか収録されていないのではないか。国吉源次が生涯をかける歌と称する「伊良部トーガニー」はこのLPにはない。しかし若き国吉源次の歌に対するひたむきなまでの態度が感じられるのだ。その意味でも名盤といえそうだ。生活は楽ではないけど自分にはこれしかない、いつもいつも自分に言い聞かせて歌い続けてきた国吉源次の歌に今年の正月はつい耳を傾けてみた。
●小浜 司の『ryuQ100歌』バックナンバー:
http://ryuq100.ti-da.net/c73392.html

筆者プロフィール:小浜 司(こはま つかさ)
沖縄県国頭郡本部町出身。幼少期を那覇市で過ごし、中学以降宜野湾市に遊ぶ。大学卒業後ヤマトへ。季節工などの底辺労働に従事しながら、アメリカ、東南アジア、中国、アラブの国々を旅する。沖縄に帰り、クリーニング屋の経営をしながら大城美佐子や嘉手苅林昌のリサイタルなどをプロデュース。「風狂歌人」(嘉手苅林昌)や「絹糸声」(大城美佐子)など沖縄音楽CDを多数製作。2002年、国際通りに島唄カフェまるみかなーを開く。2004年沖縄音楽デジタル販売協同組合に参画しインターネット三線教室を始める。2006年、拠点を壺宮通り(那覇市寄宮)移し、島唄カフェいーやーぐゎーを開店。沖縄音楽の音源や映像の楽しめる店として好評を博している。
島唄カフェいーやーぐゎーHP:http://www.ryucom.ne.jp/users/iyagwa/
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ブログ気に入りました。はじめましてPOPです。また遊びにきますね!
Posted by pop
at 2008年01月21日 16:53
at 2008年01月21日 16:53※このエントリーではブログ管理者の設定により、ブログ管理者に承認されるまでコメントは反映されません
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