2009年05月25日
「手のひらのシワとシワを合わせてシアワセ」(by.比嘉淳子)

「手のひらのシワとシワを合わせてシアワセ」
どこかで聞いたコピーであるが、今年はユンジチである。旧暦の5月が2回ある特別な年なのだ。
ユンジチとは、約33ヶ月ごとに1年を13ヶ月にしなきゃ季節とのズレが生じる現象を調節する、簡単にいえば旧暦の閏月なのである。
2回目の同月をシィティヅチ(捨月)といい、厳しい掟のある墓作りや仏壇、位牌の新調もこの月に行われる。
なんでも、天の神様の目が節穴になる月だそうで、いくらなんでも同じ月が2回もあるなんて思いもよらないらしい。
うららかな陽気に神様もすっかり気がユルユルになっているのか、その隙を狙って様子見をしていた墓作りなどを一気にこなせる便利な月なのである。
そして、ユンジチは子宝に恵まれやすいとか、結婚がまとまりやすいなどともいわれている。1年が1ヶ月増えるだけで、人にはシアワセが増えるようだ。
このように人間臭い神仏界だが、植物にも「仏」と形容されるものがある。
有名どころに春の七草の「ほとけのざ」があるが、仏様が座る座布団に似ているからと、やや苦しい命名である。
しかし、中には姿カタチそのものが「仏」っぽいものがあるから面白い。手始めに仏の頭部から紹介すれば、「釈迦頭・シャカトウ」がある。名前の通り「釈迦」のヘアースタイルに似ている事からの名付けだ。外見はゴツゴツなのだが、果肉は驚くほど甘くクリーミーだ。
足が早い事からなかなか市場に出回らないが、日本では沖縄が唯一露地栽培できる。森のアイスクリームと呼ばれるアテモヤは、釈迦頭の改良種である。

次は仏の四肢に移る。「仏手柑・ブッシュカン」、つまり、仏の手だ。実の先が細長く分岐し、まるで手指のようにみえる。欧米での呼称「フィンガー シトロン」は、グッド ネーミング賞ものだ。
インド原産の柑橘類で、日本には江戸時代に沖縄を介して入り、薬用として流通したそうだ。今でも、京都にはブッシュカンの砂糖漬けやのど飴があり、喉の病気に効力があるらしい。
花は2月から3月に咲き、他の柑橘類より甘ったるい香りを放つが、果実は食べられるほどない。主に正月飾りや茶席に縁起物で飾られるくらいだから、名前負けしそうな地味な存在である。だが、実の香りは極上で、窓を閉め切った冬の芳香剤にはうってつけの一品である。これも、沖縄では露地栽培が出来る。
ご覧の通り、我が家のブッシュカンの実はまだほんの赤ん坊なのだが、しっかりと合掌している。こんな時期から信心があるようだ。

特に宗教を持たない我が家は、ブッシュカンの祈る姿に何とも照れくささがある。
外国の友人から、「なぜ、信仰を持たないのか」と聞かれた事があった。う〜んと悩んだ結果、わからなかった。宗教本を読んでも、難しい哲学書でしかない。お盆もクリスマスもお正月も節々におこなっているし、とにかく、信仰より信頼なのだ。知らない昔のエライ人より、亡くなったばあちゃんの方が信頼できる、ただそれだけである。
話は逸れてしまったが、我が家には「釈迦頭」と「ブッシュカン」、いずれも植わわっている。そう、頭から手までそろっているのだ。しかも、ブッシュカンなんて斑入りのものまであって、先手観音状態とでもいおうか。
そして、肝心なのは植え場所である。
「釈迦頭」は南に、「ブッシュカン」は北向きに植えている。「北枕」を避けたという凝りように、自ら頷いている。
「北枕」は死人の枕。これは宗教ではなくて、幸せなまま大往生したばあちゃんの教えである。一緒に時を過ごしただけなのに、苦難にブチ当たった時、その言葉一つ一つが人生指南になっている。シワの1つ1つが幸せのレシピのようだった。
「三つ子の魂百までも」と、良く言ったもので、子供の頃の影響は中年になっても抜けないものだ。長じて、心に届く指南書を秘めた老人に、私はなりたい。
●比嘉淳子の『ryuQ100花』バックナンバー:
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プロフィール:比嘉淳子(ひがじゅんこ)
2児の母。すっかり“沖縄のおばぁ”的存在になりつつあるこの頃。
『沖縄オバァ列伝・オバァの喝!』『オジィの逆襲』(双葉社刊)、『琉球ガーデンBOOK』『よくわかる御願ハンドブック』(ボーダーインク社刊)、『琉球新報・うない』『琉球新報・かふう』のほか、新刊『沖縄オバァ列伝・オバァの人生指南』(双葉社)が発売中。
2009年05月18日
アセロラでビタミン補給しよう(by.嘉手川学)

5月である。例年ならゴールデンウィークが終わると同時に沖縄県地方は梅雨入りとなるはずなんだけど、今年は梅雨どころか普通に降る雨さえ極端に少ない。
この原稿を書いている日は、台風崩れの熱帯低気圧の影響でお湿り程度の雨が降っているが、いまだに梅雨前線が発生する気配がなかった。今年に入ってまとまった雨が降ってないのでダムの貯水率はとうとう50%を切ってしまい、このまま行けば夏になる前に水不足になり沖縄本島は給水制限がなされてしまいそうだ。それでも雨が降らなければ夜間断水、さらに悪化すれば確実断水になってしまうので、このあたりで行政は本腰を入れて雨乞いをやってもらいたい。
雨乞いといえば、沖縄では復帰前から復帰後もしばらく、空梅雨の年だと「断水」が夏の風物詩のようなものだった。当時は米軍が人工降雨を試みたり、「為政者は雨乞いをするべきだ」と真面目に唱える人もいた。復帰して何年かしたころ、沖縄本島で断水が続いていた年だったと思うが、「与儀公園」で宮古出身の有志が宮古に伝わる「雨乞いクイチャー」で雨を降らそうと企画し、「○月○日○時より与儀後年で雨乞いクイチャーを行います」と県内の宮古出身者にクイチャーの参加を呼びかけていた。ところが当日はあいにく雨で、「クイチャー」の始まる午後から大雨の予報が出た。ボクはこの日たまたま車の中でラジオを聴いていたら、ラジオから「本日、与儀公園で予定されていた雨乞いクイチャー大会は雨で中止になりました」と放送していたのである。「雨乞いクイチャーが雨で中止」、「ん!?、雨乞いが雨で中止!!」。しばらく考えて「そりゃ、そうだよなぁ」と車の中で一人納得したのであった。この話しを周りにしても誰も信じてくれないけれど、これはホントにあった話なので、誰かボク以外にこの話を知っている人がいたら証明してもらいたいんだけど…。
そうそう、それから、沖縄では台風は農作物や建物が被害を受けることもあるけれど、恵みの雨をもたらすから空梅雨の年は台風を心待ちにする人も少なくない。
ま、断水や台風の話しはこれくらいにして、本題である。
今回、紹介したい沖縄の食べ物はアセロラ。正式には「アセローラ」と書くんだけど、通称として「アセロラ」が知れわたっているのでアセロラにするね。アセロラはカリブ海周辺の西インド諸島が原産といわれており、ブラジルが世界最大の産地でハワイやグアム、ベトナムなどで栽培され、日本では沖縄県と鹿児島県で栽培されている。
沖縄県には導入栽培されたのは1958年。実が傷つきやすいことと、収穫して2〜3日しか日持ちがしないことから、栽培果実として浸透しなかったけれど、ほっといていても自然なままで結実することがわかったことから、庭木や観賞用植物として植える人が多くいた。で、沖縄でアセロラが有力な栽培果実のなったのは近年のこと。ビタミンCの含有量が多いため、ジュースやお菓子、化粧品、健康食品など多くの利用価値があることと、冷凍技術の発達と輸送コストの問題をクリアにすることで本格的な栽培を開始したのである。降雨量が少なく安定した気温、水はけのいい土地がアセロラ栽培に適していることから傾斜地の多い本部町に白羽の矢がたち試行錯誤の末、本部町に適した栽培方法が見つかり本格的栽培が始まり、今ではアセロラが本部町の代名詞になっているほどだ。
ところで、5月12日は何の日か知っている?那覇に住んでいるとピンとこないけど、本部町では今から10年前の1999年5月12日に「アセローラの日」を制定して、この日にはアセロラのゼリーや果実を学校給食で配っている。なぜ5月12日かというと、アセロラの出荷の開始がこの時期だからである。実はボク、10年前に「アセローラの日」制定の前後、本部町に通い詰め「アセローラの日」の決定的瞬間をレポートにまとめて本土の広告代理店に送った。その代理店から全国のマスコミに「アセローラの日」制定のニュースリリースを流していたのである。だから今でも本部町に行ってアセロラが豊作だったり、アセロラ製品がたくさん並んでいるのを見ると、我がことのように嬉しくなるの。当時、本部に取材のたびアセロラの実を食べていたから、今でもこの時期になるとアセロラが食べたくなる。
酸味と甘みのバランスがよく、暑い日のは好みを2〜3個食べるだけで元気になるような気がする。で、そのアセロラ、食べたくなったらボクはどうするか?「本部まで買いに行く?」「ノー!!」である。「じゃあ、マチグヮーまで買いに行く?」「ノー!!」である。「じゃあ、スーパーで買う?」。「どれこもれもノーである」。確かに本部町では栽培されて商売としても成功しているけど、その前に観賞用や庭木として買った人が本部町以外にたくさんいるのである。アセロラは5月から10月まで実が付くと毎日採っても採っても次から次へと実がなり、ボタボタと地面に落ちてしまい、持ち主はけっこうアセロラの実をもてましているのである。そこでボクは家を覚え、その前を通りながらさりげなく2〜3個とって(窃盗かな)、その実を食べるのである。もちろん木の持ち主がいた場合は「アセロラいっぱい実がなってますね」といいながら、ちゃんとお願いして数個貰って食べているのである。また、とある公園には桜の木と並んでアセロラの木が生えており、そこは誰の許可を得なくていいと思うので(確認はしていないけど)、息子と二人で自由に実を取って食べているのである。アセロラは買って食べるのではなく、何気なく採って食べるものである(やっぱり窃盗かな?)。
●嘉手川 学の『ryuQ100味』バックナンバー:
http://ryuq100.ti-da.net/c73393.html

筆者プロフィール:嘉手川 学(かでかわまなぶ)
フリーライター、沖縄県那覇市生まれ。沖縄のタウン誌の草分け『月刊おきなわJOHO』の創刊メンバーとして参画。沖縄ネタならなんでもOKで特に食べ物関係に強い。現在も『月刊おきなわJOHO』で食べ物コーナーを15年以上掲載中。
著書、編著、共著に『沖縄大衆食堂』、『笑う沖縄ごはん』、『泡盛『通』飲読本』(各双葉社)など多数ある。共著で『沖縄離島のナ・ン・ダ』(双葉文庫)と『もっと好きになっちゃった沖縄』(双葉社)、『沖縄食堂』(生活情報センター)が発売中。
2009年05月11日
ゴモンレコードの「耳切坊主」と「山原手間当」

今回はゴモンレコードの2枚を取り上げてみましょう。「耳切坊主」と「山原手間当」の2枚。山原の方は嘉手苅林昌と知名定男のコンビというからこれまた珍しい。
「耳切坊主」歌・山内まさのり、中井須美子(ゴモンレコード GM-19)
沖縄の童謡の音源は意外と探しにくい。ここにある「耳切坊主」(A面は「べーべーぬ草刈いが」もそうだが)も歌詞を確認しようと探したが、見つからないというお客さんが多い。子守唄(童謡)としては最も有名な曲の一つなのに、聞く人が限られているのだろうか。しかし、この歌ほど不思議な子守唄はそう無いのではないか。早く寝なさい、寝ないとマジムン(魔物)が現れて耳を切るぞ!耳を切られたくなかったら目を瞑りなさい、と大人が脅す。すると子供の方は耳を切られたくないから一生懸命目を瞑る。そうするといつの間にか寝入っている。そのバックグランドはそうだが、意味の方もまた不思議なのだ。
大村御殿の門の前に耳切坊主が3人4人と刃物を持って立っているのだ。耳切坊主は実際に存在して実際にあった事件をもとに作られた童謡で、モデル(一人)も実在していた。「琉球天女考」など2、3の本を紐解いてみると、色々なことが分かってくる。通説では18世紀前半頃、那覇若狭町護道院の黒金座主という住僧が妖術を駆使して若い女性を誑かしていたという罪で、北谷王子(王弟)に成敗されたとされる。
黒金座主とは俗称で、その法号は波上護国寺の住職(第18代)であった盛海上人という人であった。その弟子に心海上人(第24代住職)があり、彼は組踊「手水の縁」の作者で国家の謀叛罪で死刑になった、平敷屋朝敏の仏教の師匠にあたる人である。
ともあれ、政治と宗教の権力争いに巻き込まれた事件を題材にした童謡がこのような形で残っているのも沖縄らしいが、昨今はそれを伝える環境が乏しいような気がする。
「山原手間当」歌・嘉手苅林昌、知名定男(ゴモンレコード GS-12)
嘉手苅林昌と知名定男のデュオはあるようでそんなにない。その意味でもファンには涎ものかもしれない。一応は師弟関係でもあり、嘉手苅林昌は中学時代の知名定男を地方の公民館などでのライブにも連れ回して歌っていたようでもある。今からすると児童何とかに引っかかるかもしれないけど、ともかくあの頃(50年前の頃)の二人の人気は大したものであったようだ。
知名定男のソロのリードから始まる歌は自己主張をグングンとするのだが嘉手苅林昌は宥めるでもなしに飄々とソロをとっていく。知名はそうか、とばかりに力みがとれていく。珍しい音源とはこういうものにいうのかもしれない。しかし嘉手苅の包容力は凄い。登川誠仁なら張り合うようなところがあるが嘉手苅林昌は何処吹く風である。しかしそれを意識させる知名定男もやはり凄い。
●小浜 司の『ryuQ100歌』バックナンバー:
http://ryuq100.ti-da.net/c73392.html

筆者プロフィール:小浜 司(こはま つかさ)
沖縄県国頭郡本部町出身。幼少期を那覇市で過ごし、中学以降宜野湾市に遊ぶ。大学卒業後ヤマトへ。季節工などの底辺労働に従事しながら、アメリカ、東南アジア、中国、アラブの国々を旅する。沖縄に帰り、クリーニング屋の経営をしながら大城美佐子や嘉手苅林昌のリサイタルなどをプロデュース。「風狂歌人」(嘉手苅林昌)や「絹糸声」(大城美佐子)など沖縄音楽CDを多数製作。2002年、国際通りに島唄カフェまるみかなーを開く。2004年沖縄音楽デジタル販売協同組合に参画しインターネット三線教室を始める。2006年、拠点を壺宮通り(那覇市寄宮)移し、島唄カフェいーやーぐゎーを開店。沖縄音楽の音源や映像の楽しめる店として好評を博している。
島唄カフェいーやーぐゎーHP:http://www.ryucom.ne.jp/users/iyagwa/
2009年05月04日
小さな二人の大きなニライ社の巻(by.新城和博)

先月那覇で相次いで大型店舗の書店がオープンした。元ダイエー跡に沖縄初進出のジュンク堂那覇店と、沖縄にやって来て20年以上たち県内各地に店舗をもつ宮脇書店のとまりん本店である。それぞれ沖縄・郷土本コーナーのスペースもたっぷりとっているので、沖縄県産本版元も4月は大量納品ラッシュだった。新規開店で、しかもこれまで経験したことない大型店舗だったので、各版元とも本を搬入するのはひと仕事だったのだ。県産本版元の殆どは書店との直取引なので、自分たちで搬入するのだが、このくらい規模が大きいと段ボール箱につめて、台車に乗せて、よっこらしょなのである。 宮脇書店とまりん本店は、とまりんの3階のフロアー全部と二階の一角が店舗で、特に2階は「沖縄郷土図書センター」として、沖縄県産本を中心に置かれている。版元ごとに並べられていて、現在の沖縄版元勢力図が垣間見られる配置になっている(気がする)。離島と那覇を結ぶ船が行き交う港の風を味わいつつ、選んだ沖縄本を片手に、一階のウッドデッキにあるコーヒースタンドで一服するというのは、ちょっと乙なものである。新しい那覇の読書スタイルとして提案しておきましょう。
話はまったく飛ぶが、今回ご紹介したいのは、ニライ社である。 1985年6月に設立された沖縄を代表する版元で、86年刊行の『私のひめゆり戦記』(宮良ルリ)からつづく沖縄戦に関する書籍、87年に出した『青い目が見た大琉球』(ラブ・オーシェリ/上原正稔 編著)、89年から刊行を開始した、写真家・比嘉康雄氏のライフワークともいえるシリーズ『神々の古層(1)〜(12)』などの厚みのある企画、そして仲程昌徳、船越義彰、大城立祐氏らの沖縄の文学者たちの作品など、沖縄県産本の正道を歩むような書籍をじっくりと出してきた出版社である。沖縄出版界の良心、と言って差し支えない良質の本が並んでいる。(これは余談だが、沖縄県産本のアナザー・サイドともいえる沖縄独特の「トンデモ本」を出していない、ということも指摘しておきたい)「ニライ」とは、もちろん「ニライカナイ」からきている。
現在は、創設者の島袋捷子さんと娘さんとのお二人で、編集・営業を切り盛りしている。点数を多く出すのではなく、歩みはゆるやかでもかっちりと芯の通った沖縄本を出版しつづけている。 先日の大型書店でも、たくさんの本を台車に乗せてえっちらほっちりとお二人で運んでいるのを見て、県産本版元の某ボーダーインク女性社員たちが思わず手助けにいったという。荷物に隠れて台車を押している本人たちの姿が見えなかったらしい。
僕が印象に残るニライ社の本といえば、やはり『青い目が見た大琉球』だったりするのだが、最近お世話になっている一冊といえば『初心者のための琉歌入門』(石川盛亀著)である。1998年に初版が出ている。もとより琉歌を詠むという趣味などない僕だが、入門編というだけあってわかりやすい内容で、知らなかったうちなーぐちの言い回しにうなったりするのが楽しくて、時折ぱらぱらめくっているのだ。530ページもする厚みもまたよし。 特徴としては、きわめて実践的ということで、「第三章 琉歌の作り方」では、まず「まねること」としている。〈琉歌をまねして、後は自分なりの発想を考えて臆することなく、まずくても良いから自分のものを作ってみるということである〉。
「第五章 琉歌基礎用語の解説」が、この本のハイライトと言っていいだろう。まさに初心者の人のための使える「琉単」である。五十音順に基礎用語を紹介している。

「【あ】の部」だと、例えば〈あかがり(アカガイ)名詞 あかり。燈火。明るい所、明るみ、クラシン(暗い)の対〉という感じ。そして作品を挙げて使い方の実例を示している。「あがきよらさ」「あがた」「あがと」「あかぬ縁」………【あ】の部をただ続けて見ていても、ふんわりと琉歌の世界が浮かびあがってくるようだ。
●新城和博の『ryuQ100冊』バックナンバー:
http://ryuq100.ti-da.net/c73391.html

プロフィール:新城和博(しんじょうかずひろ)
沖縄県産本編集者。1963年生まれ、那覇出身。編集者として沖縄の出版社ボーダーインクに勤務しつつ、沖縄関係のコラムをもろもろ執筆。著者に「うっちん党宣言」「道ゆらり」(ボーダーインク刊)など。
ボーダーインクHP:http://www.borderink.com/
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