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2007年04月13日

4月:はじまりの「子の方角」に「おがたまの木」(招霊木)


ryuQ』創刊、おめでとうございます!! 琉球ガーデン担当の比嘉淳子です。
このページで1年間、沖縄発信の「へえ!」な植物情報を満載してお届けします。

さて、麗らかな4月。進学・進級、その上、創刊号ときているので、景気よくめでたい植物から紹介することにしましょう。

沖縄では、北を「子(ね)の方角」といいます。「子」は、十二支の最初の干支であることから、「始まりの方角」と言われています。「屋敷の拝み」という家や敷地のお清めのような儀式も「子の方角」からスタートします。気持ちをあらたにする方角には、やはり意味づけされた植物をセレクトしたいですね。

我が家の庭には、「子の方角」に「おがたまの木」(招霊木)が植わっています。モクレン科のこの木は、毎年4月になると枝いっぱいに象牙色の花をつけ、チューインガムのような甘い香りを漂わせ道行く人の足を止めます。1円玉にも描かれていますからお財布をのぞいてみて下さい。天に向かってまっすぐに枝を伸ばす様が、神を招く木、神の依り代とされ、良縁・幸福を招く木の謂れとなったそうです。

また、昔は神事に使う木は榊ではなく、この「おがたまの木」を玉串として使用していたといいます。もっと遡れば古事記にも登場します。天鈿女命(あまのうずめ)は、この「おがたまの木」を手に神楽舞を踊り、岩戸に隠れた天照大神を誘い出すことに成功したそうです。「おがたまの木」の甘い香りのおかげで、再び明るい世の中になったというからありがたいことです。古代の神様から現代人まで、香りで心を誘う植物「おがたまの木」。スタートを飾るにふさわしい木です。

ところで、みなさんは、幸せのクローバーの葉の記録をお持ちですか?
私の数少ない自慢話の一つに、「5つ葉のクローバー発見」があります。

不思議なことにわが庭の片隅に、4つ葉のクローバーが毎年出現する場所があります。友人知人におすそ分けするくらいですから、少々という数ではありません。「何故に?」と聞かれますが、心当たりは一つ。以前飼っていたビーグル犬が、なぜかそこだけを掘り返したり、おしっこをしたりして何を植えても育ちませんでした。
庭のエアポケットと呼ぶくらい無な空間でしたが、  
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2007年04月10日

シーミーに食べるしーみじみと旨いシーミー料理


 4月といえば新年度。新年度といえば新しいシリーズのスタートである。
そしていよいよ始まりましたこのコーナーも。ボクは自慢じゃないけれど、沖縄の食べものに案外詳しい。ナゼ詳しいかというと、ボクのお袋は料理上手で沖縄の年中行事にあわせて行事料理を作り、チャンプルーやンブシー、テビチ汁やソーキ汁、イナムドゥチといった昔ながらの沖縄料理を作っていた。というか、お袋の作る料理といえば沖縄料理しかなかったので、普段からそれを食べていたので必然的に詳しくなっていったのである。

 沖縄料理が上手だったとはいえ、裏を返せば沖縄料理以外はからっきしで、ボクの記憶に残っている限り、それ以外の料理で食べたのはカレーライスでしょう、それからエート、ライスカレーでしょう、オリエンタル・マースカレーでしょう、ウーン、カレー以外はまったく記憶がない。まあ、そのくらいボクには沖縄料理が血となり肉となっているのである。
 そんなわけで、このコーナーではボクの知っている限りの知識を総動員して、沖縄の食べ物について書いていくので「ユタシク ウニゲーサビラ(よろしくお願いします)」。

 さて、4月である。春4月といえば入学、進学、入社と新しい門出であるが、沖縄ではそれよりも重要な年中行事が待っている。4月といえば春はもうとっくに過ぎて「うりずん」の季節である。「うりずん」についてはおいおい説明するとして、とにかく沖縄で4月は新入学の季節ではなく、重要な行事の「シーミー(清明祭)」のある季節なのである。

シーミーとは二十四節気の清明節に行われる祖先供養の行事で、正月と旧盆とあわせて沖縄の三大行事の一つといわれている。シーミーはもともと中国伝来の行事で、清明節に墓前に門中(一族郎党)が集まり、線香を焚き、餅や重箱料理の御三味(うさんみ)、お菓子や果物、お酒を供え、みんなで線香を焚いて手を合わせてご先祖を供養したあと、クヮァッチー(ご馳走)をウサンデー(下げて)してみんなでその料理を食べたり飲んだりしたものである。いわば親戚が一堂に会する宴会と近況報告会も兼ねているのである。

ちなみに墓前に供えた御三味(重箱料理)の中身は魚の天ぷら、揚げ豆腐、豚三枚肉の煮しめ、昆布、ゴボウの煮付け、コンニャクの炒り煮、大根の煮付け、田芋の唐揚げ、赤カマボコ、カステラカマボコなどが入っていた。詰める種類や内容は各家庭によって違うけど、だいたい上記の料理から5品、7品、9品のいずれか奇数で詰められていた。  
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2007年04月06日

『芭蕉布』〜『“セイ小”アッチャメー小』


 今月から、ryuQ編集部のKUWA氏よりのオファーに応えるべく、名盤、珍盤、迷盤のレコード(CD)の中から選ぶ名曲ドキュメント。早速始めたいと思います。よろしくお願いいたします。

『芭蕉布』
 第一回の今回取り上げるのは、戦後の代表曲であり、今や県民歌といわれている『芭蕉布』(マルフクレコード KF-149)。作詞・吉川安一、作曲・普久原恒男(当時は恒勇ではない)。1965(昭和40)年、琉球放送のラジオ歌謡として発表され、コザ(沖縄市)の普久原楽器店の丸福レコードから発売された。これまで色々な方々がこの名曲を歌っていますが、一等最初に歌った歌手は、沖縄系ハワイ三世のクララ新川。というわけでハワイアンな感じのする曲に仕上がっている。クララはハワイのハイスクールを卒業して叔母を頼って沖縄へ。嘉手納基地でアルバイトしながら日本語を勉強していた。幼い頃から音楽の勉強をしていた彼女の持参したデモテープを聞いた、普久原恒勇は従来の沖縄風音楽とは異なる新曲にふさわしいと感じ、彼女に歌わせようと思った。19歳のクララ新川は生涯ただ一曲レコードを録音した。その後彼女は軍医(歯医者)と結婚してカリフォルニアへ移っていった。そして1982年、水難事故で37歳の生涯を閉じた。デジタル音源では2004年に岡本ホーテン・プロデュースによるCD『アロハイサイ』(GOCU-4011)の一曲目に収録されている。

『芭蕉布』
 宮けいこ、里なおみの歌う『芭蕉布』がプレスされたのは1971年。ここらあたりから色々な歌手によって歌われていきます。沖縄風であって沖縄風でないメロディーはNHKの「名曲アルバム」にとりあげられて全国的に知られるようになったといいます。  
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2007年04月03日

はじめての『きじむなぁ物語』


 沖縄で、沖縄の本を作り始めて、なんだかんだで20年はたってしまった。あぎぢぇ、改めてそう記すと、僕ってずいぶんベテランなのだなぁ。その年輪の重々しさがまったく身に付いてないのが残念でならない。

 とにかくこれまでたくさんの「沖縄県産本」を編集し出版し増刷し、さらには絶版まで関わってきたわけだが、今回、このコーナーを始めるにあたって、ふと、いち読者として初めて買った沖縄県産本は、なんだっただろうか、と考えてみた。

 高校生、いや大学生の頃だったかな、当時は「沖縄県産本」という言葉はなかったが、街角の書店にも郷土本コーナーは充実していたように思う。もちろん「沖縄」に関する本はぼちぼち読み始めていたのだけども、書店で手にとって、「あっ、これいいな」と思ったのは、『きじむなぁ物語』(船越義彰作/那覇出版社1981年)だった。

 これは地元沖縄を代表する作家である船越義彰さんが書き下ろした、「きじむなー」をテーマにした叙事詩で、「きじむなぁの目を通して見た、戦前のオキナワと戦争中のオキナワ」の物語だ。そう、200頁ちかいこの本は、  
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